発注者:外務省
期間: 2014年6月21日~2015年3月31日
概要:

高成長を続けるベトナムに対し、日本はこれまで、都市交通網整備に向けた円借款によるハード整備及び、技術協力による計画策定や運営・維持管理能力強化支援を実施しています。

本評価は、2006年度から2012年度にかけてハノイ市及びホーチミン市を中心に日本が実施した都市内道路・橋梁、都市鉄道、交通安全施策などといった都市交通セクター支援について、4つの観点(①政策の妥当性、②結果の有効性、③プロセスの適切性、④外交の視点)から評価し、今後の同セクター支援方針の立案や、支援実施のための提言、教訓を得ることを目的とした評価です。

本評価では、事業実施中の案件が多かったものの、ベトナムの社会経済の発展に寄与するものと評価しました。

 

(写真上) 【ニャッタン橋(日越友好橋)】

日本のODAによってハノイ市の紅河に建設されています。同橋の開通により、交通量の多い市内中心部を迂回することが可能となり、物流の効率化や交通渋滞の緩和が期待されています。また、日本独自の技術(鋼管矢板井筒基礎*)の活用により工期が短縮され、ベトナム側に高く評価されています。
*複数の杭を一体化することで、高剛性・高支持力を発揮し、軟弱地盤への対応を可能にしました。またコンクリート杭と比較して、工期・工費・安全性等に優れています。
 

(写真下) 【サイゴン東西ハイウェイ】

日本のODAによってホーチミン市に建設され、2011年に開通しました。道路の開通により、交通渋滞が緩和されたほか、道路沿いを流れる運河の護岸整備に伴い、景観が改善されました。また同道路には、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域初となる沈埋トンネル*がサイゴン川に施工されており、注目されています。
 
*コンクリート等でできた箱状の構造物を川底に沈めて建設するトンネル。