パキスタン国建設技術訓練所能力強化プロジェクト

 発注者:現地政府 / 独立行政法人国際協力機構(JICA)

期間:201512月~20183

概要

 パキスタン経済において、工業部門(製造業・建設業含む)GDP の約20%に留まり(2013)、未だ産業構造の高度化が遅れている現状にあります。工業部門に従事する労働人材育成において職業訓練機関の果たす役割は大きく、全国で 年間約 32 万人の学生が技術・職業専門学校に就学しています(2011)。建設技術訓練所(Construction Technology Training Institute,CTTI) は、全国から学生を受け入れ、国内で唯一建設機械等の重機械の整備・修理をカリキュラムとして有する職業訓練機関です。CTTI では人材育成が急務であることから最新技術の移転を日本人専門家(エンジン・シャシ、建設機械全般についての技術移転、機材調達)によって、能力の強化を図ることを目的としています。

 

提供サービス

<新カリキュラム作成、技術指導、本邦研修>

- ニーズ調査を行い、カリキュラム作成及び電子制御排ガス規制エンジンについて技術指導を実施し、本邦研修も実施

<機材調達>

- ニーズに合致した仕様書の作成、スケルトン構造のブルドーザの設計、スキャンツールを含む機材の選定等の実施

<実習・訓練>

-     テキストの作成、実機を使用した訓練の実施

電子制御エンジンの説明とスキャンツールの使用方法を説明(場所:CTTI教室)
電子制御エンジンの説明とスキャンツールの使用方法を説明(場所:CTTI教室)
コマツ社、ブルドーザのシュミレータの説明とトラブルシューティングの説明(場所:CTTI実習場)
コマツ社、ブルドーザのシュミレータの説明とトラブルシューティングの説明(場所:CTTI実習場)
キャタピラー社、エンジンのシュミレータの説明と電子制御の説明(場所:CTTI実習場)
キャタピラー社、エンジンのシュミレータの説明と電子制御の説明(場所:CTTI実習場)