モルドバ国 消防機材整備計画

【1. 準備調査】

 発注者独立行政法人 国際協力機構

 期間:2020年9月~2021年9月

【2. 実施設計・調達管理】

 発注者:モルドバ共和国 内務省市民保護・緊急事態サービス庁

 期間:2022年8月~2025年10月

 

概要: 

東ヨーロッパに位置するモルドバでは、消防車両は消火活動のみならず洪水等の自然災害発生時の救急救命を目的としても使用されています。 同国での火災件数は絶対数としては多くはないものの、他国と比較して火災規模が大きく、また洪水や土砂災害等の自然災害にも脆弱という課題を抱えています。 これらの災害に対応可能な消防車両数が不足していることと、現有車両も旧ソ連製が多く老朽化が進んでいることから、消防車両を更新し、消防体制を改善させることが急務となっています。 本計画では、実施機関であるモルドバ内務省市民保護・緊急事態サービス庁に、日本製の消防ポンプ車(3,000L、4,000L、10,000L、計9台)とはしご自動車(30m級、50m級、計10台)を整備することにより、同国の消防・救助活動体制を強化し、地域の安全・安心を確保・向上させることを目的としています。


供与された19台の消防車両
供与された19台の消防車両

130万人以上の市民の安全を支えるため、今後の消防・救助活動で活躍していく予定。プロジェクトでは、消防署隊員に対する連携救助・消火訓練も実施した。

旧ソ連製の30m級はしご車(現有車両)
旧ソ連製の30m級はしご車(現有車両)

配備から30年以上経過しており老朽化が著しい他、消防士や救助隊員が高所での作業を安全かつ効率的に行う為のバスケットが装備されていない。