パプアニューギニア国道路補修機材整備計画

発注者:準備調査:JICA/実施設計、調達監理:パプアニューギニア政府
期間:(準備調査)2012年1月~11ヵ月/(実施設計、調達監理)2013年3月~2014年4月
概要: パプアニューギニア国(以下「パ」国)の道路網は、ミッシングリンクが多く、かつ迂回路や代替ルートが少ないため道路交通が非効率で、特に、斜面崩落や洪水等の自然災害による道路被災時には道路が閉鎖され、経済への打撃や住民生活に深刻な影響を与えています。また、舗装率は約30%と低く、既存道路における道路被災対策や約70%を占める砂利道の維持管理が重要な課題となっています。こうした中、「パ」国政府は、国家輸送整備計画(NTDP 20062010)に基づき、①幹線国道を重点的に整備・維持管理を行うこと、②閉ざされている地方から都市へ農産物を輸送、教育・医療等の基本的なサービスを地方に提供する幹線国道にアクセスするフイダー道路の整備と維持管理を方針としています。しかし、計画に必要な砂利道路面復旧作業と道路災害復旧作業のための公共事業省(DOW)の建設機材課(PTD)が所有する機材は老朽化しており、十分な道路整備や維持管理を行うことが出来ない状況でした。

こうした状況を受け、「パ」国政府は日本政府に対し、PTD4州事務所(レイ、マウントハーゲン、ウェワク、キンベ)における上記作業に必要な道路整備機材、補修機材及び各機材のスペアパーツ等の無償資金協力を要請しました。

調達機材:ブルドーザ4台、エクスカベータ4台、モータグレーダ8台、ホイルローダ4台、振動ローラ4台、散水車4台、ダンプトラック16台、移動修理車4台(搭載設備:発電機、溶接機器、エアーコンプレッサ、電動機器、バン内小型クレーン、車載工具等)

引渡式式典時に展示された供与機材

供与機材の初期操作指導を行っている様子